株式会社TMEセラピューティクス

ニュース

2024.7.18

STNM01の腫瘍内投与と抗PD-1抗体の全身投与とのコンビネーション治療に関する非臨床試験結果が、香川大学のJuanjuan Ye氏より第83回日本癌学会学術総会(2024年9月19日〜21日、福岡国際会議場・福岡マリンメッセ)にて発表されます。
演題名:Pancreatic tumor suppression by anti-PD-1 antibody and stroma modifying RNA oligonucleotide STNM01 in mice
発表形式:English Oral Session
セッション名:E14-4
発表日時:9月20日(金) 13:00-14:15

第83回日本癌学会学術総会
https://site.convention.co.jp/jca2024/


2024.6.20

腫瘍内投与したCHST15 siRNAは、1)原発巣の癌間質を抑制する作用と同時に、2)所属リンパ節に移行し抗腫瘍Tリンパ球が活性化する作用を有し、それによりTリンパ球のがん部分への浸潤が増加するという非臨床試験の成果が、香川大学のJuanjuan Ye氏よりMolecular Therapy Oncology誌にて発表されました。
Title: Intra-tumoral administration of CHST15 siRNA remodels tumor microenvironment and augments tumor-infiltrating T cells in pancreatic cancer.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38799652/


2024.5.31

複数のマウス膵癌モデルにおいて、STNM01の腫瘍内投与と抗PD-1抗体の全身投与とのコンビネーション治療により、強力な腫瘍除去効果が発揮されるという非臨床試験結果が、香川大学のJuanjuan Ye氏より米国癌治療学会議(ASCO 2024)にて発表されました。
Title: Robust pancreatic tumor suppression by a novel combination treatment with anti-PD-1 immune checkpoint antibody and stroma modifying RNA oligonucleotide STNM01 in mice.

https://ascopubs.org/doi/10.1200/JCO.2024.42.16_suppl.e14630


2024.5.21

CHST15 siRNAの腫瘍内投与によるTリンパ球依存的な抗腫瘍効果に関する非臨床試験の成果が、香川大学のJuanjuan Ye氏より米国消化器病週間(DDW 2024)にて発表されました。
演題名  :LOCOREGIONAL INJECTION OF RNA OLIGONUCLEOTIDE TARGETING CARBOHYDRATE SULFOTRANSFERASE 15 DIMINISHES BOTH TUMORAL AND LYMPH NODE MDSCS AND ACCELERATES T CELL INFILTRATION IN PANCREATIC TUMOR IN MICE 
発表形式 :Poster Session
発表日時 :May 21, 2024 from 12:30 PM to 1:30 PM EDT (UTC –4)

https://tme-tx.com/enu7eds


2023.7.12

CHST15 siRNAが骨髄由来抑制細胞(Myeloid-derived suppressor cell: MDSC)を抑制することにより抗腫瘍Tリンパ球が活性化されるという、新規の抗腫瘍メカニズムに関する非臨床試験の成果が、香川大学のJuanjuan Ye氏より第82回日本癌学会学術総会(2023年9月21日〜23日、パシフィコ横浜)にて発表されます。

演題名  :マウス膵がんのCHST15を標的としたMDSCsの抑制機構
演題番号 :E-3051
発表形式 :English Oral Sessions
発表日時 :9月23日(土)  13:30-14:45

第82回日本癌学会学術総会
https://www.c-linkage.co.jp/jca2023/


2023.7.3

腫瘍内CHST15遺伝子サイレンシングによる膵がん退縮効果のメカニズムに関する非臨床試験の成果が、香川大学のJuanjuan Ye氏より第2回Precision Cancer Medicine(2nd JCA-AACR* Precision Cancer Medicine International Conference)にてポスター発表されました。
*JCA-AACR : Japanese Cancer Association (JCA: 日本癌学会) /American Association for Cancer Research (AACR: 米国癌学会)

Title: Silencing of Tumoral Carbohydrate Sulfotransferase 15 Reactivates Lymph Node T cells in Pancreatic Cancer in Mice
Presentation Type: Poster


2023.6.2

腫瘍内投与したCHST15 siRNAが所属リンパ節に移行し、骨髄由来抑制細胞(Myeloid-derived suppressor cell: MDSC)を抑制することによりリンパ節において抗腫瘍Tリンパ球が活性化され、それにより膵癌浸潤Tリンパ球が増加するという、siRNAの局所投与による全く新しい抗腫瘍メカニズムを発見した非臨床試験の成果が、香川大学のJuanjuan Ye氏より米国癌治療学会議(ASCO 2023)にて発表されました。

https://ascopubs.org/doi/abs/10.1200/JCO.2023.41.16_suppl.e16310?af=R


2023.5.30

腫瘍内CHST15遺伝子サイレンシングによる膵がん退縮効果のメカニズムに関する非臨床試験の成果が、European Journal of Immunologyに掲載されました。

https://onlinelibrary.wiley.com/journal/15214141
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37248998/

本論文では、膵がんマウスモデルにおいて抑制されたいた抗腫瘍Tリンパ球が、腫瘍内CHST15遺伝子の抑制により再活性化され、腫瘍組織内への浸潤、癌細胞の認識および癌細胞に対する殺傷作用が増強されることにより、膵がんをほぼ完全に退縮させるというin vivoでのメカニズムが明らかにされました。


2022.11.18

切除不能膵癌に対するセカンドライン治療としてのSTNM01の第I/IIa相臨床試験の成果がLANCET eClinicalMedicineに掲載されました。

https://www.thelancet.com/journals/eclinm/article/PIIS2589-5370(22)00461-8/fulltext

本試験(TME-001試験)は、ファーストラインのゲムシタビンをベースとした治療に不応となり、進行した切除不能膵癌患者を対象に実施されたフェーズI/IIa臨床試験です。
セカンドライン治療として経口S-1と併用するレジメンで、超音波内視鏡による核酸医薬STNM01の腫瘍内注射が、2週間間隔で合計3回の投与を1クールとするデザインで投与されました。
全22症例に対し、最大3クールまでの投与が実施され、DLT(用量制限毒性)は認めず、Grade 3の有害事象は8件、Grade 4の有害事象は0件、と高い安全性が示唆されました。
全生存期間の中央値=7.8ヶ月、無増悪生存期間の中央値=4.3ヶ月、病勢制御率(DCR)=77.3%、であり、1例にリンパ節転移巣の消失を伴う完全奏効(CR)が認められました。

腫瘍局所環境の免疫組織学的解析では、ファーストライン不応患者のベースラインにおいて、CHST15の発現が高いほど腫瘍浸潤CD3+及びCD8+ Tリンパ球数が少ない、という有意な相関が認められていました。これに対し、STNM01の1クール投与時点(4週時点)においてはCHST15の発現は有意に抑制され、一方、腫瘍浸潤CD3+ 及びCD8+ Tリンパ球の有意な増加が認められました。更に、4週時点でのCD3+ Tリンパ球の増加の程度が大きいほど、全生存期間が有意に延長するという結果が認められました。

本論文のdiscussionにおいて、セカンドライン治療のヒストリカル・データとして2021年に発表されたMPACA-3 studyのS-1単独療法との議論が展開されており、S-1単独療法での全生存期間の中央値=4.9ヶ月、無増悪生存期間の中央値=2.2ヶ月、病勢制御率(DCR)=37%、という成績からも、STNM01の併用効果が有望であることが議論されています。
また、セカンドライン治療に入る段階の切除不能膵癌における腫瘍浸潤Tリンパ球数は極めて少ない所見、及び、STNM01の投与により4週間という比較的短期間で腫瘍浸潤Tリンパ球が増加し、それが全生存期間の延長と相関する所見が示されたことから、腫瘍免疫が抑制されているセカンドライン患者に対して、STNM01の併用は腫瘍免疫を再活性化する新しいタイプのセカンドライン治療としてのポテンシャルが期待できると議論されています。


2022.6.2

切除不能膵癌に対するセカンドライン治療としてのSTNM01の第I/IIa相臨床試験の最終成果が、東京医科大学の土屋貴愛准教授より米国癌治療学会議(ASCO 2022)にて発表されました。

https://ascopubs.org/doi/abs/10.1200/JCO.2022.40.16_suppl.4144


2022.6.2

膵臓がんのマウスモデルにおいて、腫瘍内CHST15遺伝子の抑制により、癌浸潤T細胞が増加してほぼ完全に膵癌の発育が抑制されたという非臨床試験の成果が、香川大学のJuanjuan Ye氏より米国癌治療学会議(ASCO 2022)にて発表されました。

https://ascopubs.org/doi/abs/10.1200/JCO.2022.40.16_suppl.e16241


2022.5.22

膵臓がんのマウスモデルにおいて、腫瘍内CHST15遺伝子の抑制により、所属リンパ節のT細胞が活性化され、癌浸潤T細胞を増加させたという非臨床試験の成果が、香川大学のJuanjuan Ye氏より米国消化器病週間(DDW 2022)にて発表されました。

SILENCING OF TUMORAL CARBOHYDRATE SULFOTRANSFERASE 15 AUGMENTS…. DDW ePoster Library. Ye J. May 22 2022; 354739


2022.5.21

切除不能膵癌に対するセカンドライン治療としてのSTNM01の第I/IIa相臨床試験の最終成果が、埼玉医科大学の谷坂優樹講師より米国消化器病週間(DDW 2022)にて発表されました。

LOCOREGIONAL INJECTION OF THE RNA OLIGONUCLEOTIDE TARGETING…. DDW ePoster Library. Tanisaka Y. May 21 2022; 352839


2021.6.4

切除不能膵癌に対するセカンドライン治療としてのSTNM01の第I/IIa相臨床試験のトップライン成果が、東京医科大学の土屋貴愛准教授より米国癌治療学会議(ASCO 2021)にて発表されました。

https://ascopubs.org/doi/abs/10.1200/JCO.2021.39.15_suppl.4120


2018.7.30

事務所移転のご案内
拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。さて、この度弊社事務所を下記の通り移転することと致しました。何とぞご高承のうえ、今後ともなお一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
敬具
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2018.4.26

切除不能膵癌に対するSTNM01の医師主導臨床研究の成果がGastrointestial Endoscopy(GIE)誌に掲載されました。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29122598


2018.3.22

切除不能膵癌に対するSTNM01の医師治験プログラムがAMED「革新的医療シーズ実用化研究事業:臨床研究中核病院を活用する革新的医療シーズの実用化に関する研究」に採択されました。
研究課題名:「薬剤抵抗性の切除不能膵癌に対する核酸医薬STNM01の超音波内視鏡ガイド下投与の第I/IIa相臨床試験」

https://www.amed.go.jp/koubo/05/01/0501C_00003.html